リーグ初戦は悔しい敗戦
東北社会人サッカーリーグ2部北開幕 水沢サッカークラブ初戦痛恨の敗戦
新型コロナウイルスの影響もあり、開催が遅れていた東北社会人サッカーリーグ。7/12(日)に2部北の他チームより一足先に、アウェイで昨年青森県リーグを制し、勝ち上がってきた筒木坂(どうぎざか)FCとの初戦を迎えた。
東北サッカー協会から3日前からの検温や、マスク着用、無観客での開催、など今までとは違った雰囲気が会場には流れていた。
今シーズン優勝、1部昇格を狙う水沢サッカークラブにとって、7節しかない中での重要な第一戦。
選手はベンチに入れないほど、人が揃い万全を期して状態で開幕戦に臨んだ。
フォーメーションは昨シーズン同様の3-5-2。スターティングメンバーはGK31番根本一平、DFは右から2番後藤峻汰・10番千葉龍二・26番菊池千帆。MFはダブルボランチに32番田村昭太と新加入の24番藤原直哉、右ウイングバックに9番佐藤史也・左ウイングバックに14番石母田弘・そしてトップ下に11番今松諒平。FW2枚は19番佐藤達也、20番鈴木雄大の布陣。そして交代メンバーにはGK27番三浦、DF13番木村、25番佐々木郁、28番佐々木巧。MFは5番朝日田、30番千葉翔。FW15番藤原史。
試合前の相手との握手や円陣もなく、写真撮影はソーシャルディスタンスで行われた。
キックオフと同時に20番鈴木が、GKが前に出ているのを確認し、センターサークルから思い切ってシュートでゲームが始まった。相手の筒木坂FCのフォーメーションは4-5-1。全体的に身長が大きく、まずは様子見という感じでDFラインを下げ、取ったボールは1トップのFW目掛けて、ロングキックを戦略としていた。逆に水沢サッカークラブはダブルボランチの24番藤原直、32番田村にボールを集め、ゲームを組み立てさせるスタイル。ボールを1タッチ、2タッチで繋いで、相手が偏ったら10番千葉龍から大きな展開で右ウイングバックの9番佐藤史の裏に放り込む。何度かチャンスは作るが、なかなか得点には至らなかった。そんな中で、前半16分相手のクリアボールが、20番鈴木の前に転がってき、冷静にニアサイドに流し込み先制。
その後も前半はボールポゼッション(保持)率7~8割を占める展開に。しかし、筒木坂のDF陣も、集中し決定的な場面は身体を張って、ゴールを死守。
ハーフタイムに入り、水分補給と前半の反省及び後半に向けての作戦会議が行われた。今シーズン監督として2期目を迎える小野寺監督からは、『ここ最近で一番いいゲーム展開だ、引き続き自分たちのサッカーをしよう』と一言。
後半開始早々1点をリードされている、筒木坂FCは前半と打って変わって、サイドにボールを集め、起点を作ってきた。水沢サッカークラブの攻撃はあと一本通れば、1点という場面でパスがズレたり、ドリブルを止められ、なかなかゴールにたどり着けない。そんな中、一瞬のスキを突かれ、サイドからの折り返しシュートがGK31番根本の脇を抜け、ゴールポストに当たり、根本も必死に戻るが、ゴールラインを割ってしまった。
同点になり、前掛かりになった攻撃陣と修正できていないDF陣のギャップをサイドチェンジ2本で崩され、連続失点する形に。
スコア1-2の状況下で、試合を通して1番の決定機がやってくる。左サイドを突破した14番石母田のクロスに、先制ゴールを決めた20番鈴木が相手のマークを外し、ボールへ飛び込むも、枠を捉える事が出来ず。
残り時間30分をきり、ベンチが動き出した。右のウイングバックに新人ルーキーの30番千葉翔、FWに15番藤原史を投入。30番千葉翔はテクニック、15番藤原史にはフィジカルを活かしたプレーを期待し、監督は送り込む。それでもなかなか流れの変わらない状況で、センターバックをやっていた、10番千葉龍も最前線にあげ、得点を狙いに行く。
あせりで攻撃陣は前半と同じようなボール運びが出来なくなり、前半7~8割あったポゼッションも次第に低下。そしてロングカウンターをされる為、なかなかDF陣の攻撃参加も釘止めされてしまった。
そしてそのまま相手に守り切られ、試合終了の笛。落としてはならなかった初戦、先制したのにも関わらず、逆転されてしまう展開と苦い開幕戦になってしまった。
しかしまだ、リーグは始まったばかりで、優勝が途絶えた訳ではない。幸運なことに、次節まで1ヶ月半の猶予がある為、修正と調整が出来る。現時点で今一度何が足りなかったか、選手・スタッフで振り返り、次の8/30(日)第2節北都銀行戦を迎える必要がある。
このような状況下においてもサッカーが出来る喜びを胸に秘め、地域に元気を与えられるように、チーム一丸となって取り組むので、これからも応援よろしくお願い致します。